ああ、もう年だからね、膝が痛いのも、腰が重いのも、仕方ないよ
もし、あなたがそう思っているなら、少し立ち止まってください。
本当にその痛みは年のせいだけなのでしょうか?
私たちの体には、あなたが思っている以上に、素晴らしい回復力と適応能力が備わっています。
今日は、その驚くべき体の仕組みと、痛みを諦める前に知っていただきたい大切なことをお話しします。

あなたの体は、昨日と今日で同じじゃない!?驚きの新陳代謝

私たちの体は、一見すると昨日と今日で全く同じように見えますが、実は細胞レベルでは常に変化し、生まれ変わっています。例えば、お風呂に入って皮膚をこすると垢が落ちるように、私たちの皮膚の細胞は毎日新しいものに置き換わっています。
血液中の細胞も例外ではありません。赤血球は約120日、白血球の一種である好中球に至っては半日程度で寿命を終え、新しい細胞と入れ替わっているのです。
驚くべきことに、ヒトの体内では、毎日およそ3兆個(約300gに相当)もの細胞が新しく生まれ変わっているのです!

この細胞の「新陳代謝」こそが、私たちが健康な状態を維持できる恒常性(ホメオスタシス)の源なのです。体は常に自己修復し、古いものを新しいものに置き換える、驚くべきシステムを持っているのです。

 

痛みの正体は「体の頑張るサイン」だった!

膝や腰の痛み、頑固な肩こり…これらも「年だから」と片付けられがちですが、実はその多くは「炎症」という体の防御反応の結果として起こっているのです。
炎症」と聞くと、なんだか悪いものというイメージがあるかもしれません。しかし、そうではありません。炎症は、侵入してきた異物(例えば細菌)や、損傷した組織(例えば疲労した筋肉や関節)を排除し、その場所を修復しようとする、体本来の「防御反応」なのです。
私たちの体には「予備能」という素晴らしい能力があり、少々のダメージであれば症状を出さずに乗り越えることができます。しかし、その予備能を超えた時、体は「もう限界だよ」「ここに問題があるよ」と、痛みという形でサインを送るのです。
炎症には、「発赤(赤くなる)」「腫脹(腫れる)」「発熱(熱を持つ)」「疼痛(痛む)」というおなじみの4つの徴候があります。さらに、それに伴う「機能障害」を加えて炎症の5徴候とも呼ばれます。これらは、体が傷ついた部位に血液を集め、免疫細胞を送り込み、治癒のための準備を必死に行っている証拠なのです。

もし、この炎症反応が起きなかったとしたら、体は傷を修復できず、異物を排除することもできません。つまり、痛みは、体があなたを守り、治そうと奮闘している大切なサインなのです

 

老化は「歳のせい」だけじゃない!ライフスタイルが未来を変える

もちろん、加齢によって体の機能が変化することは避けられない事実です。平均寿命は飛躍的に延びましたが、ヒトが生きられる最長寿命(約125歳)は、記録が残るようになってからほとんど変わっていません。成熟期を過ぎると、体の生理機能は徐々に衰退していくのが一般的とされています。
しかし、ここで注目していただきたいのは、老化のスピードには個人差があるという事実です。同じ年齢なのに、非常に活動的で元気な方がいる一方で、早くから体の不調に悩まされる方もいるのではないでしょうか?この違いに大きく影響するのが、まさしく日々のライフスタイルなのです。
例えば、肥満を避け、適度な運動を心がけ、喫煙をせず、アルコールの摂取を節制するなど、生活習慣を改善することで、体は年齢を重ねても元気に活動できる可能性が非常に高まります。逆に、糖尿病や高血圧症といった生活習慣病を抱えていると、残念ながら老化の進行が早まる可能性が高いとされています。
加齢に伴い、骨の健康にも変化が現れます。骨密度や骨量の減少(骨粗しょう症)、関節軟骨の変性(変形性関節症)、して筋肉の減少(筋線維の減少と萎縮)などが起こりやすくなります。これらは確かに体の変化ですが、適切なケアや生活習慣によって、その進行を緩やかにしたり、症状を管理したりすることが十分に可能です。

諦める前に、あなたの「治る力」を引き出しましょう

年だから仕方ない」と諦めてしまうのは、体が持つ本来の「自然治癒力」や適応能力、そして日々生まれ変わる「新陳代謝」を見過ごしていることかもしれません。あなたの体は、どんな時も、最高の状態を保とうと努力しています。
大切なのは、そのサインを見逃さず、体の声に耳を傾けることです。 痛みは、体があなたに送る大切なメッセージ。なぜ痛むのか?」「どうすれば良くなるのか?」その原因を専門的な視点から理解し、適切な対策を講じることで、諦めていた体の不調は改善に向かいます。
当院では、患者さん一人ひとりの体の状態、痛みの原因を丁寧に探り、あなたの体が持つ「治る力」を最大限に引き出すためのサポートをさせていただきます。
年だから」と諦める前に、ぜひ一度、当院にご相談ください。