成長期は身体能力が著しく伸びる大切な時期です。
未成熟な身体には特有のリスクが伴います。
骨の脆弱性
成長期の骨は「骨端線」や「骨端部」が柔らかく、ストレスに弱く骨折や骨端炎が生じやすい。
クラムジー期
急激な身体発達による運動機能の一時的停滞期(12~14歳頃)は、バランスを崩しやすく転倒リスクを高める。
障害
同一動作の繰り返しによる「過度使用症候群(オーバーユースシンドローム)」が多く、「成長痛」もその一因。

トレーニング・メンテナンスの重要ポイント

綿密な「評価」
メディカルチェックで個々の成長過程身体的特徴(アライメント、柔軟性、関節弛緩性)を把握し、筋力不足や不適切なフォームなどの潜在的傷害要因を見つけ出すことが不可欠。
「柔軟性」と「体幹・股関節周囲筋」の強化
筋肉や腱の柔軟性低下はスポーツ障害の原因となり、骨へのストレスも増します。股関節周囲や体幹の柔軟性確保は、腰痛鼠径部痛予防に繋がる。
体幹(特に腹横筋)と股関節周囲筋の安定性強化は、軸足の安定や効率的な動作、怪我予防に極めて重要。
「正しい動作(ダイナミック・アライメント)」の習得
プレー中の不適切な関節の動きは傷害リスクを高めます。膝だけでなく股関節や体幹を含めた全身の機能を修正し、正しい動作パターンを習得することが重要。
「段階的負荷」と「アクティブケア」
リハビリは炎症抑制から身体機能・運動機能・競技特性に応じた回復へと段階的に進めます。筋力トレーニングは非荷重から全荷重へと負荷を上げていきます。選手自身が積極的にケアに取り組む「アクティブケア」の意識づけが、自己管理能力を育み、再発予防や早期復帰に貢献。
これらのポイントを押さえ、成長期アスリートが健康に、能力を最大限伸ばせるようサポートしていきましょう。